
こんにちは!第30期登山学校事務局です。
山を歩いていて、急に足が上がらなくなったり、頭がぼーっとしたりしたことはありませんか? それは体力の限界ではなく、体の中のエネルギーが空っぽになった状態、通称**「シャリバテ(ハンガーノック)」**かもしれません。
山では、街中とは全く違う「エネルギーの摂り方」が必要です。今日は、登山学校の講習でも最初にお伝えする、効率的な行動食の選び方と食べ方のコツをご紹介します。
【バテないための3つの鉄則】
1. 「お腹が空く前」に食べる
山の食事に「朝・昼・晩」の区切りはありません。 一度にたくさん食べるのではなく、**「30分〜1時間ごとに一口ずつ」**小まめに摂取するのが理想です。お腹が空いたと感じた時には、すでにエネルギー不足が始まっています。歩きながらでも食べられるものがベストです。
2. 「糖質」と「塩分」を優先する
登山の主役となるエネルギー源は「糖質(炭水化物・糖分)」です。
- 即効性: 飴、チョコレート、ラムネ、ゼリー飲料
- 持続性: おにぎり、パン、行動食用のバー これらに加え、汗で失われる「塩分」を補給できる塩飴や梅干しを組み合わせましょう。
3. 「好きなもの」を持っていく
実はこれがとても大切です。 疲労が溜まると食欲が落ちることがあります。「体に良いから」と無理に食べるのではなく、「これなら食べたい!」と思える大好物をご褒美として忍ばせておきましょう。精神的な回復力も、立派な登山の技術です。
【非常食(予備食)は「+1日分」】
行動食とは別に、万が一の遭難や道迷いで下山が遅れた時のための「非常食」も必ずザックの底に入れておきましょう。火を使わずに食べられ、賞味期限が長いもの(羊羹、ナッツ類、ドライフルーツなど)がおすすめです。
【食べることも、立派な技術】
いかがでしたか? 「何を、いつ、どう食べるか」を知ることは、最後まで笑顔で歩き切るための最も身近な安全対策です。
登山学校の講習では、実際の歩行中に講師が「そろそろ一口食べましょう」とタイミングをアドバイスします。自分の体がどうエネルギーを消費するのか、実戦を通して体感していきましょう。